SPring-8の高輝度な放射光を活用した
構造生物学研究環境の開発と整備を行っています

データの再処理

Helicalモード測定のXDS_ASCII.mtzが、CCP4 の Scala や Aimless を試したのですが上手く行きません。

XDS_ASCII.mtz あるいは XDS_ASCII.HKL についてはすでにXDSによりスケーリング処理済のデータになっています。

XDS_ASCII.mtz についてRfree の計算はどのようにすればよいですか?

FreeR flagを後から付けるのであれば、例えば、CCP4iの、Reflection Data Utilityより、Convert to/Modify/extend MTZを開いて、Generate FreeR dataを選んで実行することにより、FreeR flagを付けることができるかと思います。

空間群P1のmtzファイルを作りたいのですがどうすればよろしいでしょうか

INTEGRATE.HKL ファイルが出力されていますので、例えば、CCP4iのAimless を用いて出力してください。

Multiモードで測定した unmerged HKLデータを、merged HKLデータに変換したい

_kamoproc/merge_blend_**S_**/blend_**A_**/cluster_**/run_03/ 以下でXSCALEにより個々の結晶のデータのマージ処理を行っております。デフォルトではXSCALE.INPに指定が無いのでunmerge データが出力されます。XSCALE.INP にMERGE=TRUE を1行追記の上、XSCALEを再処理することでunmergedデータが出力されます。

KAMOぶった切り処理の結果についてccp4iのscalaの処理はどのようにすればよい?

xscale.mtz あるいは xscale.hkl についてはXDSのスケーリングソフトであるXSCALEにより、スケーリング処理済のデータになっています。
また、あらためて任意のデータ間のスケーリング処理を行いたい場合も、XSCALEを用いて処理が可能です。
任意の_kamo_30deg下の該当のpuckIDディレクトリ内に、ぶった切り解析後の各Wedgeデータの結果(XDS_ASCII.HKL_nocale)があります。そのHKLファイルのパスをREFERENCE_DATA_SET= に記述の上XSACELを再処理してください。

KAMOのデータ処理について空間群〇〇格子定数〇〇〇でデータ処理されていますが、空間群△△△格子定数△△△で処理をやり直してくれませんか?

KAMOの空間群決定は自動で行われておりますので、データを精査すると解が異なっていることはあります。
特にデータの質、結晶の質が良くない場合には起こり得ることです。自動データ処理については自動データ収集とセットで実施していますが、得られたデータの解析にはSPring-8は責任を負いませんので追加の解析についてはユーザーの皆さんにお願いしています。ご了承のほどお願いいたします。