付録2. 手によるマウントでの測定手順

 

ゴニオメーターにサンプルピンを手によってマウントする場合でも、マウント時以外はSPACEを利用した場合と同じです。

“4  BSSを起動する を見てから下記のマウント方法を確認してください。

 

試料をゴニオメーターにマウントする方法

1.    試料周辺の作業スペースの確保

 

Centering tab内の【Evacuate Device】を押して、コリメータ、ビームストッパー、クライオ、検出器を退避させ、作業スペースを確保する。

<注意>BLにより退避方法は異なります。詳しくは、各BLスタッフまでご確認下さい。

 

2.    試料のマウント

 

<注意>試料周辺機器(特に試料センタリング用カメラ)に注意してマウントして下さい。
試料マウント時にクライオシャッターを用いることで容易にフラッシュクーリングが行なえます。
※クライオシャッターはマウントした結晶をアニーリングする際にも用いることができます。
<注意>BLによりクライオシャッターの使用は異なります。詳しくは、下記のクライオシャッターの使用方法をご確認下さい。

 

 

3.    クライオシャッターの使用方法

 

シャッターの制御はコントロールボックスで行います。結晶をマウントする際には【CLOSE】でシャッターが気流を遮りますので、その間に結晶をマウントして下さい。マウント後、【OPEN】に切り替えるとシャッターが退避します。ハッチ外から利用する場合は退出シーケンスの前に【REMOTE】に切り替えて下さい。


  

コントロールボックス     クライオシャッター開状態  クライオシャッター閉状態

 

 

以降、下記をご参照ください。

 

“6 試料へのX線照射位置の決定

“7 試料の評価をする

“8 単波長で測定を行う

“9 多波長異常分散の測定波長を決定する(XAFS測定)

“10 多波長異常分散法を用いた測定を行う(MAD測定)

“12.2 制御ソフトの終了