13       測定終了後の作業

 

最後のJob実行時にピンを回収せずに終わってしまった場合は、“6.1 ゴニオ上に残ったサンプルを回収する手順(P41)”を確認下さい。

残っていない場合は、次に進んで下さい。

 

 

13.1    トレイの回収

 

マシンタイム終了時にSPACEにセットされているトレイを取り外す手順を説明します。

 

1. "SPACE GUI"で、右側中央にある Finish を押す。

SPACEのロボットアームが鉛直方向になるように回転し、トレイ回収位置へ移動します。

ロボットの動きが停止すると画面上に以下のダイアログが表示されるため【OK】を押します。


 

5. サンプル保存容器の蓋を取る。※付録1. 蓋の外し方参照

6. 冷やしておいた蓋を使ってトレイを回収します。

7. 画面上に表示されたダイアログで【OK】を押す。

ビームライン毎に設定された待機位置に移動します。

8. サンプル保存容器に蓋をします。

 

  アームクリーニング中はドライヤーノズル周辺が大変高温になっています。蓋取り付けの際は火傷しないように気をつけて下さい。

 

SPACE用のソフトウェアは起動したままにしておいて下さい。

 

13.2    制御ソフトの終了

 

制御ソフトBSSを終了させるためには3つの方法があります。

  1. ウィンドウ最上部にあるMain MenuよりFileExitを選択する。
  2. ウィンドウ右下部にある【Exit】を押す。



<注意>絶対に”kill”コマンドでBSSを強制終了させないで下さい。データ処理中の強制終了は、 BSSと通信を行なっているサーバー等に不具合が生じ、復旧に多くの時間を要します。データ測定を中断するときは、【Stop】を押して下さい。

 

実験廃棄物に関して
ビームライン実験で出た実験廃棄物は必ず、ユーザーが持ち帰り処分してください。実験廃棄物は、実験で使用・未使用の器具(プレート、ガラスカバー、チップ等)すべてを含みます。
*毒物・劇物(重原子等)の付着した紙類などは、ゴミ箱には絶対に捨てないで下さい。

 

 

13.3    トレイからケーンへの移し替え

 

トレイに詰めていた結晶を回収して再度ケーンに戻す手順を説明します。
結晶を破棄する場合は単にトレイからピンを取り外せば良いですが、結晶を回収する場合は以下の手順で行って下さい。

 

1. 使用する道具を揃える。

 

マグネットベースに付いているサンプルピンを、蓋側に移す為のツールと、トレイから取り出したサンプルピンをVialにはめる為の道具を準備します。

 

SPACEから回収してきたトレイは、液体窒素中にあります。

 

2.発泡スチロール容器内にプラットフォームを置きます。

• Base platform3本の柱」側が手前になるように置きます(後でトレイの「半円状の凹み」と真ん中の柱を合わせるようにトレイを乗せます)。
後でトレイをBase platformの上に乗せますので、液体窒素の液面はトレイ2つを重ねた以上の高さにして下さい。
Base platformの冷却には結構時間が掛かります

 

 

3. トレイを引っ繰り返す。

トレイをBent Cryo-Tongで掴んで、

 

引っ繰り返します。

 

4. 引っ繰り返したトレイを、Base platformの上に乗せます。

トレイを掴んで、Base platformの上に置きます。

 

Base platform3本の柱の内、真ん中の柱がトレイの位置決め用です。「半円状の凹み」がはまると、トレイはBase platformにしっかりと固定されます。

 

5. Push toolプッシュツールでトレイのマグネットベースと蓋を分離させる。

Push toolをマグネットベース背面に挿し込みます。太い支柱はトレイの半円状の凹みにはめ込みます。

 

Push toolをしっかり押し込むと、蓋だけが下に落ちてサンプルピンがトレイ蓋に移ります。

 

Push toolを引き上げると、マグネットベースも一緒に外れます。

    

6. Vialにはめ込んだサンプルピンをケーンに戻す。

Crystal Magnet Wandでピンをトレイ蓋から引き抜きます。

 

クランプで掴んだバイアルにピンを戻します。

 

ピンの付いたバイアルをケーンにはめ込みます。


これで
1個完了です。引き続き必要な結晶の回収を続けます。