11       多波長異常分散法を用いた測定を行う(MAD測定)

 

BL41XUでは、shutterless測定を利用しての、1つのschedule内で複数波長の測定を行うMAD測定に対応しておりません。各波長のscheduleを作成してください。

 

XAFS測定の結果から得られたPeak, Edge, Remoteの各波長を利用して多波長回折データの測定を行います。

①メイン画面のScheduleの項目のTabEdit Menuから、【Append】→【Edit / View】の順にクリックし、Edit Scheduleウィンドウを開きます。

Edit Scheduleウィンドウの編集が終了したら【Apply】を押して変更を反映させます。

③【Simulate】を押して、分解能を確認します。

④【Show List】を押すと、Image List Windowが開き測定条件の一覧と測定時間が表示されるので確認を行う。

Edit Windowの【Exit】でウィンドウを閉じ、【Start】を押せば自動測定がスタートします。

 

<注意> 測定中は、スケジュールの追加はできるだけ避けて下さい。編集中の状態で測定開始する可能性がありますので、測定中にスケジュールの入力を行なう際は、現在測定中の試料の測定終了時間(できれば510分程度前)に余裕を持って入力して下さい。検出器の切り替え動作が入った場合測定時間を大きくロスする場合がありますので、注意して下さい。

 

測定条件入力例

多波長回折データの測定条件として、-9090°の1°振り、カメラ距離150 mmDetector Jupiter210、波長1 Å、露光時間10 secPeak: 1.281654 [Å], Edge: 1.282369 [Å], Remote: 1.256380 [Å]3波長で、Wedge number90 point(イメージ90枚ごとに波長を変更)測定する場合の設定方法を示します。 



 

 

Edit Scheduleウィンドウ

File name template

データファイル名のテンプレート。

Data Directory

データファイルを格納するディレクトリ(フォルダ)。

 

Mode tab

Job mode

Mad data collection】を選択します。測定前に、必ず光軸調整を行います。

Detector

Jupiter210】を選択します。

Centering

None】を選択します。

Attenuator

None】を選択します。

 

Collection tab

Scan condition

Scan from:【-90.0】を入力します。

Scan to:【90.0】を入力します。

Scan step:【1.0】を入力します。

Sampling interval

1】を入力します。

Wedge number

90】を入力します。

Number of Wavelength

3】を入力します。

Wavelength

Wavelength #1:【1.2817】を入力します。

Wavelength #2:【1.2824】を入力します。

Wavelength #3:【1.2564】を入力します。

Exposure time

Exposure time #1:【10.00】を入力します。

Exposure time #2:【10.00】を入力します。

Exposure time #3:【10.00】を入力します。

Camera distance

150.0】を入力します。