10       多波長異常分散の測定波長を決定する(XAFS測定)

 

 

XAFS測定を計画している方は、BT当日の朝にBLスタッフに連絡して下さい。

 

多波長異常分散の測定波長を決定するXAFS測定を行ないます。

①メイン画面のScheduleの項目のTabEdit Menuから、【Append】→【Edit / View】の順にクリックし、Edit Scheduleウィンドウを開きます。

Edit Scheduleウィンドウの編集が終了したら【Apply】を押して変更を反映させます。

③【Show List】を押すと、Image List Windowが開き測定条件の一覧と測定時間が表示されるので確認を行う。

Edit Windowの【Exit】でウィンドウを閉じ、【Start】を押せば自動測定がスタートします。

 

測定条件入力例

測定する異常散乱子をZn、波長のstep = 0.0001 [Å]として測定する場合の入力項目を以下に示します。

  

 

Edit Scheduleウィンドウ

File name template

データファイル名のテンプレート。

Data Directory

データファイルを格納するディレクトリ(フォルダ)。

 

Mode tab

Job mode

XAFS】を選択します。

Centering

None】を選択します。

 

XAFS tab

Measurement Mode

Final】を選択します。
測定波長を決定する場合には、波長のstep = 0.0001 [Å]となる【Final】を推奨します。

Anomalous Nuclei

Zn】を選択します。

Attenuator

Auto】を選択します。

Count time

変更しません。

Wait time

変更しません。

 

 

MAD測定に必要なパラメータの決定

測定した結果から多波長回折データの測定に必要なPeak, Edge, Remoteの波長を求めます。メインウィンドウのXAFS tabXAFS測定の際に結果を表示します。データ測定中は順次、グラフとリストが更新されていきます。グラフは縦軸が蛍光強度と入射強度の比、横軸がX線の波長となっています。リストは左から波長、蛍光強度、蛍光強度と入射強度の比を示しています。グラフ上のプロットポイントをクリックすると、右側のデータリストにおいて対応する行が選択されます。

 

 

 

 


測定終了後、ToolsAnalyze XAFS resultを選択し、測定した拡張子.Xfsのファイルを選択すると、次のような解析結果のグラフとResultウィンドウが表示されます。今回のXAFS測定の結果からは、

Peak: 1.281654 [Å]

Edge: 1.282369 [Å]

Edge -200eV: 1.309456 [Å]

Edge +200eV: 1.256380 [Å]

という結果が得られました。この結果を次の多波長回折データの測定で利用します。