※XAFS測定を計画している方は、BT当日の朝にBLスタッフに連絡して下さい。
多波長異常分散の測定波長を決定するXAFS測定を行ないます。
①メイン画面のScheduleの項目のTabでEdit Menuから、【Append】→【Edit / View】の順にクリックし、Edit Scheduleウィンドウを開きます。
②Edit Scheduleウィンドウの編集が終了したら【Apply】を押して変更を反映させます。
③【Show List】を押すと、Image List Windowが開き測定条件の一覧と測定時間が表示されるので確認を行う。
④Edit Windowの【Exit】でウィンドウを閉じ、【Start】を押せば自動測定がスタートします。
測定条件入力例
測定する異常散乱子をZn、波長のstep = 0.0001 [Å]として測定する場合の入力項目を以下に示します。
Edit Scheduleウィンドウ
File name template
データファイル名のテンプレート。
Data Directory
データファイルを格納するディレクトリ(フォルダ)。
Mode tab
Job mode
【XAFS】を選択します。
Centering
【None】を選択します。
XAFS tab
Measurement Mode
【Final】を選択します。
測定波長を決定する場合には、波長のstep = 0.0001 [Å]となる【Final】を推奨します。
Anomalous Nuclei
【Zn】を選択します。
Attenuator
【Auto】を選択します。
Count time
変更しません。
Wait time
変更しません。
MAD測定に必要なパラメータの決定
測定した結果から多波長回折データの測定に必要なPeak, Edge, Remoteの波長を求めます。メインウィンドウのXAFS tabでXAFS測定の際に結果を表示します。データ測定中は順次、グラフとリストが更新されていきます。グラフは縦軸が蛍光強度と入射強度の比、横軸がX線の波長となっています。リストは左から波長、蛍光強度、蛍光強度と入射強度の比を示しています。グラフ上のプロットポイントをクリックすると、右側のデータリストにおいて対応する行が選択されます。
測定終了後、Tools→Analyze XAFS resultを選択し、測定した拡張子.Xfsのファイルを選択すると、次のような解析結果のグラフとResultウィンドウが表示されます。今回のXAFS測定の結果からは、
Peak: 1.281654 [Å]
Edge: 1.282369 [Å]
Edge -200eV: 1.309456 [Å]
Edge +200eV: 1.256380 [Å]
という結果が得られました。この結果を次の多波長回折データの測定で利用します。