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SPACEのサンプル保存容器への液体窒素の供給は、液体窒素自動供給装置を使用します。実験ハッチ内に、液体窒素自動供給システムが設置されています。
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BL41XUでは、実験ハッチ外のリング側に、液体窒素自動供給システムをモニターで観察できます。
<自動供給装置エラー>至急スタッフに連絡して下さい。
自動供給装置のエラーランプが点灯及び、警報ブザー音が鳴ったら異常です。
すぐにサンプル容器内の液体窒素を確認し、状況に応じて液体窒素を手動で供給してください。
警報ブザー音はボタンを押すことで一時的に解除が可能ですが、エラーランプはエラーが解除されるまで点灯したままになります。
<酸素濃度低下によるアラーム>至急スタッフに連絡して下さい。
酸欠警報器が発報した場合は、ハッチ内は立ち入り禁止です。平日昼間はBLスタッフに、夜間・休日であれば緊急電話及びBL当番にすぐにに連絡して下さい。
金属キャップのサンプルピンを使用する場合は、ゴニオの先端にマグネットが装着されている必要があります。通常は、スタッフが取付けた状態で引き継ぎ致します。
<注意>
マグネットアダプターが装着されていない場合は、スタッフまでご連絡ください。
サンプルを詰めたトレイをSPACEにセットする手順を説明します。
1. まず、以下の道具を準備します。
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トレイのトレイ蓋とマグネットベースを分離する為の道具です。また、トレイを運搬することも出来ます。 |
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サンプルは、既に液体窒素中でトレイにセットされています。 |
2. 実験ハッチ内にあるSPACE制御用PCで、制御用ソフト"SPACE GUI"が起動していることを確認する。
ソフトウェアの起動と初期設定はスタッフが行います。もし起動していなければ、スタッフに連絡して下さい。
3. SPACE GUI右上部に、BL38B1の場合は「Mode:BL, Tray Type: UniPuck-16Holes」、BL41XUの場合は「Mode:BL(Prototype), Tray Type: UniPuck-16Holes」と表示されていることを確認する。
PINの種類 |
対応するトレイのタイプ |
SPACE PIN |
"HTP-52Holes" |
金属キャップピン (Hampton, SPINE, ALS) |
"UniPuck-16Holes"、"ACTOR-12Holes" |
表示が異なる場合は、"SPACE GUI" 左上部のメニューで「Config → Settings」を選択して下さい。
Configuration Menuが表示されます。
4.「Tray exchange」ボタンを押す。
トレイセット位置へ移動します。
ロボットの動きが停止すると画面上にTray IDを入力するダイアログが表示されます。
5. サンプル保存容器の蓋を取る。 ※付録1. 蓋の外し方参照
6. Puck Dewar Loading ToolのTeflon tubeを1つ目のトレイにねじ込みます。
トレイ蓋の真ん中の穴に、Teflon tubeのねじをねじ込みます。 |
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これでトレイ全体を持ち運ぶことが出来るようになります。しっかり止まっているか確認する為、液体窒素中で軽く持ち上げたりして下さい。 |
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マグネットベースとトレイ蓋に隙間がある場合は、もう一度支柱をしっかりと押し込んで固定してください。 |
<注意> マグネットベースとトレイ蓋に隙間があった場合、トレイをサンプル保存容器にセットした時に、サンプルピンがトレイ蓋に残ったり、その周辺のピンが斜めになります。ピンが斜めになるとSPACEでサンプルピンがつかめず、エラーが出て測定が定停止します。
7. トレイをサンプル保存容器にセットします。
※サンプル保存容器の形状が、BL38B1とBL41XUでは異なります。
(BL38B1の場合)
Tray1: (リング側) (ホール側) |
トレイの半円状の凹みがビーム上流側に向いていることを確認して、トレイを発泡スチロール内からサンプル保存容器に移します。 <注意> |
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サンプル容器内にはトレイの半円状の凹みを沿わせる為のガイドの支柱がビームライン上流側にありますので、まずその支柱を探します。 |
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トレイはさらに2本の支柱で位置が決められるので、そのまま下ろしていきます。しっかり底に磁力で設置できれば完了です。Teflon Tubeを多少揺すってもトレイは動かなくなります。
※トレイを下ろしていく際、何かに衝突した感じがあれば、トレイがガイド支柱を軸に回転しています。支柱に当てたままトレイを軽く左右に動かして、トレイを底に設置してください。 |
8. トレイ蓋を取り外します。
Teflon tube内にMetal rodを挿し込みます。 |
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Metal rodがマグネットベースの支柱にしっかり当たったら、Metal rodを押したままTeflon tubeのみを上に引き上げます。 |
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多少堅い場合もありますが、マグネットベース側面の固定用バネが外れてトレイ蓋だけが外れます。 |
これで1個目完了です。2個目も同様にセットしてください。
(BL41XUの場合)
トレイ設置位置は順次回転しますので、常に赤矢印部からトレイ設置してください。
8. トレイ蓋を取り外します。
Teflon tube内にMetal rodを挿し込みます。 |
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Metal rodがマグネットベースの支柱にしっかり当たったら、Metal rodを押したままTeflon tubeのみを上に引き上げます。 |
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多少堅い場合もありますが、マグネットベース側面の固定用バネが外れてトレイ蓋だけが外れます。 |
これで1個目完了です。2個目も同様にセットしてください。
9. Tray IDを入力します
SPACE GUI上には、「Tray set menu 」ダイアログが表示されています。任意のTray IDを入力後、「Set」ボタンをクリックしてください。
※測定するトレイが1つの場合は、Tray1にIDを入力後、Tray2は【Cancel】を押してください。
Tray ID入力後、SPACE CUI上で、Tray IDが正しく入力されていることを確認してください。Tray IDの入力を間違えていた場合は、再び、Tray exchangeを押してTray IDを入力してください。
BL41XUの場合、確認ダイアログが表示されます。「OK」ボタンをクリックすると、回転ステージが回転し、Tray 2セット位置へ移動します。続けて、各トレイを同じ様にセットしてください。
10. 全てのトレイをセット後、確認ダイアログが表示されます。「OK」ボタンをクリックすると、待機位置へ移動します。隙間がないように蓋を閉めてください。
11. 「OK」ボタンをクリックすると、ロボットアームの乾燥動作を行うか、確認画面が現れます。
ロボットアームに、水滴等付着している場合は、「Yes」ボタンを選択してください。ロボットアームの乾燥動作終了後、測定待機位置へ移動します。
ロボットアームの乾燥が必要ない場合は「No」ボタンを選択してください。測定待機位置へ移動します。
12. 実験ハッチから退出します。
ドライヤー稼働中でも実験ハッチから退出可能です。通常通り退出シーケンスを行って下さい。
クリーニングは約2分かかります。クリーニング完了後、待機位置へ移動します。